奥の深い話。閉じた世界と開かれた世界の対比は、ジャイアンと映画版ジャイアンの違いで語られる文脈があったりするけど、ここで語っているのはそれだけにとどまらない。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
- 作者: ジャレド・ダイアモンド,倉骨彰
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2012/02/02
- メディア: 文庫
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決定的な世界差を産んだのが、銃・病原菌・鉄、だったのだけど、それが生き残るサラブレッドとすると、雑種はどう生きればいいのか。
ガラパゴスと揶揄される日本だけど、漢字においては、国字を作ったり、熟語が中国に逆輸入したり。優劣のある世界差であれば、駆逐されているはずのものがなぜ日本だと残るのか。
ガラパゴスが生き残りやすい例としては羽生善治さんはどうでしょう。チェスプレイヤーとしては3000番台ですが、棋士としては一位。チェスで年収1億稼ぐには50番内に入らないといけないそうですが、羽生さんはすでに稼いでいますね。
閉じた世界で一位になるには、開いた世界でもまれる必要が出てくる。
もし、空気を読むのが得意だとしたら、世界に出れば、そこのいずれかの閉じた世界にいけば、空気読み一位になるのは容易いだろうね。